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さて今回は、以前ギター学第10弾の「速弾きのコツ」に関して頂いた、ご質問への回答を記事にさせて頂きたいと思います。
第10弾では、運指に関してこのようにご紹介しました。
速弾きに関わらず、基本的に逆指は避けるのがベストです。
同じ指の連続
どうしても得意な指だけで弾こうとしてしまったり、無意識に同じ指を連続して使ってしまう人も少なくありません。
同じ指の連続で弾いてしまうと、スピードが追いつかなかったり、腕や手に不必要な力が入ってしまうなど、様々な問題に発展してしまいます。
上手く p i m a の様々な組み合わせを使い、逆指や連続にならないような運指を考えることも、速弾きのコツとなります。
そして頂いたご質問がこちらです。
①動画中に逆指にならない方が良いとありますが、何弦かに渡って単音を弾くような時に、
例えばi,mと交互に弾いているとどうしても逆指になってしまうようなフレーズの時はどのように対処しているのでしょうか?
(i,mだけの交互で弾いていると)短いフレーズの場合は始まる 指を逆にすれば逆指を回避できる時もあるのですが、
フレーズが長く2回以上i,mが逆になるフレーズの場合はどうす ればいいのでしょうか?
②単音弾き
基本的にはi、mの交互でやると思うのですが、弦移動がある場合には親指などを使用することはありますか?
ある場合はどういうフレーズやタイミングで親指を使うのでしょうか?
③i,mで弾く場合は弦を弾くというよりは弦の上を指が滑るような感覚で弾いているのですが、猪居様も同じでしょうか?
あまり指は弦に深く当てない方が良いと思っていますが、あっていますか?
この3つのご質問に、一つずつ回答させて頂きたいと思います。
【ご質問】
①動画中に逆指にならない方が良いとありますが、何弦かに渡って単音を弾くような時に、
例えばi,mと交互に弾いているとどうしても逆指になってしまうようなフレーズの時はどのように対処しているのでしょうか?
(i,mだけの交互で弾いていると)短いフレーズの場合は始まる 指を逆にすれば逆指を回避できる時もあるのですが、
フレーズが長く2回以上i,mが逆になるフレーズの場合はどうす ればいいのでしょうか?
【回答】
①私も基本的には i m で弾きますが、ほとんどの場合、 i m だけでは逆指になってしまうことが多いです。
そのため p や a の指も使い、指の形に沿った運指を考えていきます。
例えば右手がこのような運指になるフレーズがあるとします。
このような音形の場合、i m のみの組み合わせでは、必ず逆指になります。
そこで弦が下がるときに p 、弦が上がるときに a を当てはめるように組み合わせると、
逆指のない運指を作ることができます。
他にも組み合わせはありますが、私はこのような運指にします。
i m だけではなく、このように上手く p i m a の組み合わせを使って、運指を考えるようにしてください。
【ご質問】
②単音弾き
基本的にはi、mの交互でやると思うのですが、弦移動がある場合には親指などを使用することはありますか?
ある場合はどういうフレーズやタイミングで親指を使うのでしょうか?
【回答】
②上記のように、弦が下がるときに p 、弦が上がるときに a を使うこともありますし、
低音弦(4〜6弦)では、 特に a を使うと雑音が気になるため、
速弾きの場合は p i という組み合わせを多く使ったり、 可能なフレーズであれば p のみで弾くこともあります。
【ご質問】
③i,mで弾く場合は弦を弾くというよりは弦の上を指が滑るような感覚で弾いているのですが、猪居様も同じでしょうか?
あまり指は弦に深く当てない方が良いと思っていますが、あっていますか?
【回答】
③出したい音色によってタッチは変わりますが、
基本的には「爪が弦の上を滑り、また弦も爪の上を滑っている」という感覚で弾いています。
第3弾「右手のタッチ」でご紹介した
柔らかい音を出すとき
爪の左端から弦に触れ、終点となる先端(右上)部分の寸前で弦を※解放する
→脱力して、スッと弦から離れるイメージ
メタリックな音を出すとき
接触距離を短くし、爪の角を当てる
これが基本的なタッチになります。
そして速弾きやトレモロでは、何度かギター学でご紹介した
「指の肉と爪の間でキャッチするイメージ」に加えて、
弦から離れる瞬間に先ほどのタッチを意識し、滑らせたり角を当てるなどをして音色を変えています。
このような皆さまが疑問に感じていることや、悩まれていることなど、
少しでも解消していただけるよう、ギター学やブログでご紹介していきたいと思います。
皆さまに、よりギターライフを楽しんでいただけますように!