コンクールに向けた練習というのは、皆さん同様、ギタリストにとっても本当に時間との戦いです。
ギタリストなら、いつでも練習できるし、コンクールに割く時間はたくさんあるのでは・・・?
と思われるかもしれませんが、実際はそうではありません。
普段の演奏会などの仕事で使っている曲目と、コンクールで使う曲目では、全く異なります。
その為、演奏会の練習の合間、少ない時間でコンクールの練習をしなければなりません。
またコンクールにもよりますが、
例えば今回私が出場したGFAでは、一ヶ月半前に課題曲の楽譜が送られて来るものもあったり、
本当に限られた時間で曲を仕上げていかなければなりません。
私も今回、直前まで演奏やレッスンなどの仕事があったため、
コンクールの練習だけに専念できたのは、3日前〜当日まででした。
3日前の時点では自分の中で、まだコンクールに出られる準備は整っていない状態で、
その3日前にアメリカ入りし、ホテルでやっと練習のみに集中することができたので、
そこから一気に仕上げていきました。
そんな限られた時間の中で、どのように曲を仕上げていくのか、
私が考える最も効率の良い練習法をご紹介致します。

1.1時間毎に休憩を挟む
コンクールの直前に、長時間練習、とにかく弾きまくる!という方はいらっしゃいませんか?
基本的に人の集中力の持続時間は1時間程度だと言われています。
私の場合、1時間程度弾き、そのあとも続けて弾いていると
気が散ってしまったり、ぼーっとしながら弾いてしまっていたりします。
集中力が切れてしまった練習というのは、ほぼ効果が無い、と言ってしまってもいいです。
個人差はありますが、私の場合、
息が続くところまで一気に練習した、というところで顔をあげると、1時間程度が経っていることが多いです。
そこまで弾いたら、一旦15分〜30分程度の休憩を挟みます。
そしてまた、集中力が復活したところで練習を再開します。

2.睡眠を挟む
1の短時間の練習と休憩を2〜3回繰り返したら、ここで2〜3時間の睡眠を挟みます。
(睡眠、またはご自身の、「頭をリセットできるリフレッシュ法」を行なってください。)
高い集中力で練習したあとの頭はものすごく疲れています。
私の場合、時差ボケや長時間の移動だったこともあり、
頭も体も睡眠を求めていたので、すぐに眠ることができました。
なぜ睡眠を挟むのか?
例えば勉強に例えると、
一夜漬けで覚えたものと、一週間かけて覚えたものでは、一週間かけた方がより頭に入っているのではないでしょうか。
これはギターも同じで、日数をかけた方が身につきます。
しかし今回は、3日間で成果を上げるというお話です。
そこで
「短い睡眠を挟めば、1日の中で日数を跨いだような効果を得られるのでは?」
ということを考えました。
実践したところ、かなり効果があり、3日間で準備を整えることができました。
そんな3日間のスケジュールはこの通りです。
8:00 – 9:00 練習
休憩
9:30 – 10:30 練習
休憩
11:00 – 12:00 練習
睡眠
15:00 – 16:00 練習
休憩
16:30 – 17:30 練習
睡眠
20:30 – 21:30 練習
この休憩や睡眠の時間には、食事や散歩をしたり、スーパーに買い物に行ったり、
気分転換になることをたくさん取り入れています。
そして実際にギターを弾いている時間は約6時間ということになりますが、
これに加えて、他の時間に以前のブログ
でご紹介した、
ギターを使わない練習法「も行なっています。

3.自分の演奏を録画、または録音をする
こちらも以前のブログ
でご紹介しましたが、コンクール前にも是非、録画・録音をしながら練習を行なってください。
自分の思い描く音楽が表現できているか、教わったことを守って演奏できているか、
を改めて確認してみてください。
また、録画・録音をすることで、ただ練習するよりも、少し緊張感を持って弾くことができます。
本番前には本番に近い「緊張感を持った練習」というのもとても大切になります。
普段の練習では気づかない、「緊張した時に出てくるミス」というものを
練習の段階で知ることができれば、対策することができます。

ここまでご紹介してきた練習法は、
スケジュールを真似してください、というものではありません。
効率の良い練習法のご紹介であり、
普段、本業のお仕事をしながら忙しい中でコンクールに向けて練習されている皆さんには、
3日間丸々、ギターのために時間を確保する、ということ、
また3日前に仕上げる、というのは難しいことだと思います。
例えばこれを、コンクールの一週間以上前の土日どちらか1日、
1時間ずつの練習と睡眠(リフレッシュ)の繰り返しを何度か行う、というのを試してみてください。
これだけでもかなり効果はあるのではないでしょうか。
とにかく練習には短時間で集中、頭・身体が疲れたら休む、睡眠で頭をリセット、ということが重要です。
休憩なしに何時間も弾くことは絶対に避けてください。
皆さんがより楽しくギターを弾き、
より楽しくコンクールに出場できますように!
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